グレーゾーンの息子、1号君
こんにちは。
今日は我が息子君、キノコ1号のことをお話ししようと思います。
うちには息子が2人、キノコ1号とキノコ2号がおります。
その1号の方は、多分、自閉症です。
多分、というのは、
そういった関連の本を読んだり周りからの指摘で、きっとそうなんだろうなぁ〜とずーっと思っているけれど、そういった診断をはっきり受けてはいないということで、多分、としています。
診断を受けていない、というか、そもそも医療機関に連れて行ったこともありません。
なので、とりあえずグレーゾーンな1号、としています。
そんな彼は、
何も問題なく誕生し、1歳くらいまでは周りの子となんら変わりなく、普通の子でした。
が、他の子との違いを一番最初に指摘されたのは、1歳半検診の時でした。
まだほとんど何も話すことがないことを指摘され、ことば教室?やらに行った方がいいと言われました。
少し気にはなったけれども、2号の出産が控えており、少し発育が遅いだけだと、気にしないよう子育てしていました。
が、3歳児検診。
この頃でも自分の好きな言葉くらいしか発せず、あきらかに発育に問題がある感じでした。
その頃の私は、子育ても初めてで、子供は普通に育っていくのが好ましいことなのだと、普通の考えの中にいて、
自分や自分の育ってきた環境は普通じゃないことのオンパレードだったのに、そんなことはこれっぽっちも頭の中から消えていました。
周りの子はあんなこともできる、こんなことも話す。
普通はそう育つはずなのに、どうしてこの子は何にも話さないの?
どうしていつも、積み木と色鉛筆でしか遊ばないの?
どうしていつも同じ遊びを1人でずっとしているの?
下の子はまだ赤ちゃんで、一日中手がかかる。
療育に行った方がいいと言われ、言われるがまま通い、
あっちではああした方がいい、こっちではこうした方がいいと、
あちらこちらで言われる親の気持ちのことなんてまったく考えてくれない行政機関。
私は彼の普通じゃないことの不安と、なにをしても発育が進まないことのストレスが、積もり重なり酷い精神状態でした。
今考えたらノイローゼだったと思います。
そんな状態で、2年位経った頃、
相談に行っていた心理士の先生に何気ない質問をふとしたところ、こう言われたのです。。
「先生、ああした方がいい、こうした方がいいってよく言われるんですけど、そうしたら、そうゆう大人になるんですよね?」
「・・そんなの、わからないわよ。」
え・・・!!!!
な、な、な、な、なんて責任転嫁なお言葉・・・。。
確かにああした方がいい、こうした方がいいと言っていたのは、全部がその先生ではなかったけれども、
子供の心理相談をやっている心理士の先生でもわからないってことは、、、
結局のところ、
どう育つかなんてわからないってことじゃん!!
私はそれまで言われるがままにやったりしたりしてきたことの全てがその瞬間、
バカバカしく感じました。
というか、言われるがままにやったりしたりしてきていた自分が、バカバカしかったのだと気付いたのです。
ああした方がいい、こうした方がいい、
というのは確かにそういうタイプの子達には必要なアドバイスだと思います。
でも、私はこの子をどんな子に育てたいと思っていたのか?
ああして、こうして、そして普通の子になって欲しいと思っていたのか?
違うのです。
私はそんなことを深く考える間も無く、発育の遅れを指摘され、
いつの間にか普通のボーダーラインに入るように、
目には見えないプログラムの中に入ってしまっていたのです。
そして、
自分の本当の思いを眠らせたまま、ああした方がいい、こうした方がいいのだと、
自分に思い込ませていたのです。
私はそこで初めて、この子がどんな子に育って欲しいかを考えました。
答えはすぐ出ました。
別に、普通じゃなくて全然いいや。笑
そう、
考えてみたら私だって今まで普通じゃなく生きてきてました。笑
いや自分は普通だと思ってても、いつも周りから「変わってるね」と言われて大人になったのです。笑
周りと同じことをするのが嫌で、1人で色々想像したりするのが好きで、いつも「ワールドを持ってるね」と言われてきました。
そんな普通じゃない自分だったのに、普通の親っぽく、普通の子にさせるべく、ああしてこうしていたのです。
要するに、自分らしくないことをしていた自分が、一番のストレスだったのです。
それに気付いた私は、
それから一切、周りから何か言われようと、自分がそう思わない限り、彼に何かするのをやめました。
すると、自然と周りの指摘も前ほど気にならなくなっていました。
そうして一月くらいした頃のことです。
あんなに言葉をほぼ発しなかった1号が、、急に言葉を発しだしたのです!
えぇ〜〜〜!!
それまであんなに気にして、ああしてこうして、
あっちに行っても、こっちに行っても、あまり変化がなかった1号が、、、!!
そうです。
私が自分を見失ってストレスを過度に抱えた状態から脱し、
もういいや!と周りは気にせず自分らしい子育てをしよ〜 と、
自分らしさを取り戻したからだと実感しました。
子供は親の分身なんて言ったりするけど、
ほんと親の心をそのまま映し出しちゃう鏡みたいなんですなぁ。
母親の心がふさがっていると、子供も同じなんですよ。
自分はこの子の母親なのだということを、ものすごく実感したのでした。
そして・・・
そんな出来事から早7年くらい。
今でも周りからめんどくさいこと言われることも多々ありますが、
"自分らしい子育て"を貫いて、
普通の人と渡り合える、普通じゃない1号君になるべく、
今も子育てをしております。笑
今日書いたことは、
私が1号を産んで育てる上で一番と言っていいほど大変で重要な出来事でした。
でもそれを乗り越えたことで本当に楽になり、楽しみながら子育てできるようになっていきました。
大切なのは"自分らしい子育て"をするということだと思います。
私のようなグレーゾーンの子を持ってお悩みのお母さんや、
発達でお悩みのお母さんに、是非読んでいただけたらなぁと思います。
そんな訳で、1号の説明も終わったので、
今日からタイトルも少し変えてみました。
今日書いた1号のことはまだ序章。笑
まだまだいろんなエピソードがありますので、それもこれから書いていきたいと思います。
追記
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